Mazoku Burari Chikyuu no Tabi ~Yuuri and Wolfram~

Aug 02, 2008 15:10

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The raw script for the KKM drama cd Mazoku Burari Chikyuu no Tabi ~Yuuri and Wolfram~.


有利:はーるばる来たぜ原宿!いや~、やっぱり休日だとここらへんは人多いなぁ。な、ヴォルフラム?

ヴォルフラム:そ・・

有利:純粋に観光目的でくるの今回が初めてだもんな。どうよ地球?そろそろなれた?
あーそれでここがお前が来たいって言ってた「不利な原宿」隣の駅まで乗ってけば「有利な渋谷」。ちょっとあるけば「NHK」もあるぜ。

ヴォルフラム:そ・・

有利:そ?

ヴォルフラム:そ・双黒だらけだ~!ほら、有利 あっちにもこっちにも わぁ!あそこにもいる!

有利:だ~!おちつけ、おちつけって、ここ、日本だから、な、黒髪・黒目、当たり前だから

ヴォルフラム:そうはゆうが、、こんなに双黒だらけでは落ち着こうにもおちつけない!

有利:それってあれか?俺が初めて眞魔国に行った時、魔族の皆さんが揃いも揃ってキラッキラしててケツがもぞもぞしたのと同じ感覚?

ヴォルフラム:僕はもぞもぞしてないぞ

有利:でもさぁ、ここらの日本人は他の地域よりよっぽど「双黒率」低いとおもうけど

ヴォルフラム:そ・・双黒率?

有利:そうそ、「ファッションで~」とか言ってさ、茶髪、金髪、いっぱいいるじゃん。赤だの、青だのすごい頭のやつもいるし、カラコンも最近わりと普通だし

ヴォルフラム:カラコン?わああ?!有利がいつも使っている瞳の色隠しのガラス片だな?

有利:そうそう!

ヴォルフラム:ふ~ん わ!見ろ!あの変わった形の武器を背負っている、あれ!

有利:こら。指さすなって

ヴォルフラム:あの男・・・

有利:あ~・・あの、ド金髪のバンドマン?

ヴォルフラム:そうだその「バットマン」だ。

有利:それ、こうもりコスプレの人な。ちなみに持ってるのはたぶん武器じゃなくてギター。楽器だから。

ヴォルフラム:そうか、じゃ、あの男のあれも変装か?

有利:変装っつーか、うん、まぁ、そうだな・・「俺、いかした音楽やってます!」っていう主義主張のための変身と言えなくもないけど・・わぁ・・あいつ、すげぇ地味顔なのに緑のカラコンまでいれてらぁ。

ヴォルフラム:なるほど、やはり、こちらでも特別な事情のある者は髪や瞳の色を変えて、世を忍ぶ仮の姿でいるというわけか。

有利:え?なんか微妙に解釈が・・あってるような、あってないような・・・。

ヴォルフラム:つまり、あの男のような変装をしている者は周囲からわけありの人物と目(もく)されるんだろう。はぁ・・やっと納得できた

有利:え?何が?

ヴォルフラム:さっきから皆がこちらを見て行くからなぜだろうと思っていたんだ

有利:え?

ヴォルフラム:有利にみとれているのかと思ったが、どうもそうではないらしい

有利:そりゃそうだろう。

ヴォルフラム:つまりあの「バントマン」が

有利:それはたぶんバットを使う人だと思うぞ

ヴォルフラム:それは「バットマン」だろ?

有利:あれ?えっと・・ま、どうでもいっか。それで?そのバンドマンがどうしったって?

ヴォルフラム:だから、僕があの男と同じ金の髪とみどりの瞳をしているから僕の姿もわけありの変装と思われたんだろう。

有利:ああ・・いや・・それはどうかな・・

ヴォルフラム:ちがうのか?

有利:それはちがう・・・と・・・アハハ・・あ、すみません!この子、外人さんでこんな外見ですけど芸能人じゃないんで、あ・・あの、そっちのおねえさんがた、ちょっと「写メ」は遠慮してください。

ヴォルフラム:有利、なにをしている?

有利:何っておまえ、ぼーっとしてる間に隠し撮りされ放題だぞ。あ~、すみません、今、プライベートなんで。え?俺?いやぁ。俺はただの野球小僧で。ああ!マジでどこの事務所にも所属してないんで。「写メ」は、なし!

ヴォルフラム:なんだ!このぶしつけな者たちは?変な小道具を僕達に向けて、一体なにをしているんだ?

有利:写真撮られてんだよ、ケータイで。その・・「即席肖像画」みたいな・・

ヴォルフラム:肖像画?僕は許可してないぞ!

有利:あ~、そうなんだけど・・まぁ、お前はかわいいからさ、つい、撮りたくなるんだろ

ヴォルフラム:はあ?!かわいいのはお前だろう?

有利:ばっ!その、魔族限定の、ゆがんだ美意識を地球の、しかもこの日本で、そんなでけぇ声でいうなよ。はずかしいだろ!

ヴォルフラム:なにを照れているんだ有利。僕にほめられるのがそんなにはずかしいのか?
だが、すねた顔もますますかわいらしいぞ。

有利:だ!??や~め~て~!見ろよ!もう!さむいぼできた!

ヴォルフラム:ふん!公衆の面前だと有利は素直じゃなくなるなぁ

有利:はぁ?

ヴォルフラム:人の目を気にして意地をはるなと言ってるんだ。いつも、寝床で話している時は僕の言葉を素直に聞き入れるのに・・。

有利:なぁ、待て待て、ヴォルフラムその言い回しは誤解をまねくからよせ。

ヴォルフラム:まねくような誤解など何もないぞ。僕は事実しか言ってない。

有利:俺のベッドに潜り込んでこる時は、お前、だいたいウトウトしてるだろ。ググピ・・グーピーの間になにかモニャモニャ言ってたって、こっちは、(ああ寝言だな)って聞き流すだろうが・・。

ヴォルフラム:ふん、野暮ないいわけは見苦しいぞ。

有利:いいわけじゃねえよ!ったく!って・・む・・ え~!すみません皆さん、これ見世物じゃないんで。ロケでもないんで。あの。ここにかたまらないでくれますか。

***

有利:はあ~、やっとみんなちらばってくれた。ったく、無自覚美形の魔族の皆さんと一緒にいるとわる目立ちしてしょうがないぜ・・

ヴォルフラム:すまなかった・・

有利:え?あ~いや~まぁ、ヴォルフラムがあやまることじゃないんだけどさ

ヴォルフラム:有利

有利:ん?

ヴォルフラム:のどがかわかないか?

有利:え?さっきスタバのコーヒー飲んだばっかじゃん。

ヴォルフラム:あの、なんとか・・ラテは甘くておいしかった。

有利:な~んだ。さっきは不機嫌そうに眉間にしわよせてすすってたからてっきり気に入らないのかと思ってて・・

ヴォルフラム:ストローとかいうのがうまく使えなかっただけだ。飲みなれてないからびっくりしたが、僕は気に入ってたんだ。

有利:あぁ~そ、そりゃよかった。でも、ちょっと冷えるし、飲み物ばっかじゃ便所近くなるから、なんかあったかいもん食わねぇ?

ヴォルフラム:それは、かまわないが・・何をたべるんだ?

有利:う~ん・・・お約束のファーストフードでもいいんだけど・・あ・・そうだな、せっかく原宿来てるんだし、あー、ほらここの店でクレープ頼もうぜ。お前甘いの好きだろおごってやるよ

ヴォルフラム:うう・・ん・・・

有利:なに味がいい?

ヴォルフラム:う・・その、白と黒の・・

有利:あぁ~、それか。いいねぇ!定番。よーし。実は甘いもの好きだったヴォルフラムのために、奮発して、バニラアイス付きの豪華版をごちそうしてやるよ。うれしい?

ヴォルフラム:・・・うん

有利:よしよし。お兄さん!生チョコバナナクリームひとつ。ああ、バニラ大盛りでね。

ヴォルフラム:うわっ。有利は食べないのか?

有利:ふふん・・ここの大盛りはすごいんだぜ。どうせヴォルフひとりじゃ食べきれないし、その時あまったのをもらうから、いっこでいいよ

ヴォルフラム:そうか。

有利:なーんてね。俺はこのあとのお楽しみ用に節約すんの。

ヴォルフラム:お楽しみ?

有利:そっ!でさ、あのさヴォルフ、ここでクレープ買ったら、そのまま神宮まで歩かない?
ちょっと距離あるけど、腹ごなしにはちょうどいいし。

ヴォルフラム:じんぐう?

有利:うん。神宮球場。バッティングドームがあるからさ、そこで遊ぼうぜ。

ヴォルフラム:あ!有利の好きな野球というやつだな?

有利:あはは!そう!そう!一番最初にお前と決闘した時に俺があみだしたバッティング拳法を伝授してやるよ

ヴォルフラム:ほんとか?よし!早く行こう、有利。

有利:ちょっ、あわてるなって。ああ・・どうも。ほらクレープ。

ヴォルフラム:う・・あ・・ありがとう。だが、これはどこでどうやって食べるんだ?

有利:どうって・・別に、そのままガブッと。歩きながら食うんだよ。

ヴォルフラム:歩きながら?行儀が悪くはないか?

有利:いいんだよ。ここではこれが正しい流儀なの。「郷に入っては郷に従え」って言うだろ?地球にいる間はヴォルフも「こっちルール」で動けばいんだよ。

ヴォルフラム:そうか。そうだな「異文化コミュニケーション」と・・・互いの歩みよりは国際結婚において一番大切な約束事だとジェニファー母上もおっしゃっていたことだし。

有利:ん?ちょっとまって。何それ?お前またお袋に変なことふきこまれただろ?

ヴォルフラム:変なことではないぞ。もちろん有利は眞魔国の王なのだから僕達の場合は決して国際結婚ではないが。ジェニファー母上によると、幼少時の育成環境の違いから生じる価値観の相違はあって当然で、例えばパセリは好きだが、セロリは食べられないとかいう・・・・

有利:ああ~!!待て待て待て!それなんかちがうし!

ヴォルフラム:ちがくないぞ。結婚の真理だ。

有利:だからさ、結婚前提で話すのやめようって言ってんの、俺は。

ヴォルフラム:なぜだ!?いずれするものをさけてどうする?準備と心構えの時間は多いほど安心だぞ。

有利:全然。全く、安心じゃねぇよ!

ヴォルフラム:なんだ、有利はあれか?「マリッジ ブルー」とかいうやつか?

有利:だからそんな変な単語どこでおぼえて来るんだよ?

ヴォルフラム:ジェニファー母上に教えてもらった

有利:またおふくろかよ。俺はな、「ライオン ザ ブルー」しか受け入れない主義なの!

ヴォルフラム:有利は全く、往生際が悪いな。

有利:っていうかさ。ほんっと、もう何度も何度も言ってて俺ももう飽き飽きなんですけど、誰か「おかしい」って言ってくれよ。だって俺たち男同士だろ!?

ヴォルフラム:有利!ほら行くぞ!神宮に!

有利:だ!おいちょっと、なんだよ、ヴォルフ!話そらしてるんじゃねぇよ!

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