Apr 20, 2011 22:22
柔らかい光が大きな両翼を彼の背中で形作り始めて、私はやっと目の前の人物がこの世のものではないと
自覚し、同時に沸き上がった恐怖で慌てて居間を出た。多分叫んではいない。声を出す余裕もなかった。
玄関を出て、勢いよくドアを閉める。その音が大きく響く。辺りの家々はしんと静まり返っている。まださほど
遅い時間ではないのに。待てよ、居間の窓を突き破られたのに、近所の誰も様子を見に来ないとは。
もしかして「あれ」は私の夢か、妄想か。私は恐る恐る玄関のドアを開け様子を確認しようと居間へ戻った。
…天使藻その2。
もし、うちのガラス窓を突き破って光輝くおっさんが落ちてきたらどうしよう。
うわー、どうしよう(笑)どうしたらいいんだ。
s/v au,
天使
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Comments 1
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今回、藻さんが天使と言う超常なので、豆さんは(比較的)普通の人。
ガラス破って突っ込んできたら、どうしようかな。
とりあえず「ガ、ガラス片付けなきゃ」とか思うだろうか。
聖書とかでも、天使の来訪はだいたい迷惑な感じなので
ありがたい、なんて思わないですよね。
わっちゃ~…って(笑)
前回の灯台さんのは、町長が結構振り回されるような展開だったので
今回は逆で。がんばります。
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