……なにが打ち止めだって?
はい!
私、いい加減さには自信があります!
というわけで、
『あなたの知らない―私も知らない―世にも知られぬDS本の世界』
は続く。
……こんなことするより先にほかに!ほかに!!
orz
さて今回ご紹介するのはこちら。
『ねこのホレイショ』 エリナー・クライマー文、ロバート・クァッケンブッシュ絵
ttp://www.amazon.co.jp/dp/4772101519/
じょり姐が活躍する(予定の)前エントリ中の本を近隣図書館で探してみると、『銀のキス』のみヒット。
足を運ぶと児童書コーナー。まともにヤングアダルトでした。
なんでロマンス系のお勧めに出てくるのやら。
あの装丁で高Ratingなラブシーンが出てきたらPTAから苦情殺到だろうな~(出てきません)
そして運命は待っていた。児童書外国小説Kの棚に。
背表紙のタイトルを見たとき、それそのまんまやん(笑)と私は思ったものである。
海者が愛するホレーショ・ホンブロワーは、犬猫で言えばあきらかに猫型で、
心の底ではメロメロに犬(ブッシュ)を猫かわいがりしたいが、そうそう簡単に素直になれない、
かなり典型的なツンデレ。
どれ、と表紙を開くと、
>ホレイショはしまもようのおじさんねこで、ちょっと太りぎみでした。
>はい色のまゆ毛がつきだしているので、気むずかしい顔つきに見えます。
>だかれるのはきらいでしたし、うれしいときにも、めったにゴロゴロのどを鳴らしませんでした。
>ホレイショは、かわいがられるより、そんけいをこめてあつかってほしいと思っていたのです。
これ、ネルソンじゃないよね、ぜったいホンブロワーだよね?!
などと、笑いながらとりあえずその他の本とともに借りて帰って、しばらくほったらかしておりました。
改めて読んでみました。
大切に飼われているボンボン猫ホレイショの、家出から始まる一夜の冒険譚。
彼の飼い主ケイシーさんは動物博愛な女性。
雨の日に迷い込んできた宿無しの子犬は速攻飼うことに決めてしまうし、
怪我した鳩は手当てをして自分のベッドに寝かせてやるし、
留守の間あずかったウサギは台所で跳ねたい放題。俺は居間に閉じ込められてるのに!
猫は我がままだ(笑)
飼い主にたしなめられると、ぷいと部屋を出てしまう猫。
おなかが空いてても、すっかりつむじをまげて、通りへ出て行ってしまう猫。
愛情たっぷりに育てられ、口が悪い割に意外と育ちの良い猫。
無関係な子猫(2匹)に擦り寄られてうっとうしく思いながらも、結局面倒を見てしまう猫。
雨に濡れない寝床を探し、ネズミを取ってやったのに拒否されて、ミルクを探しに行ってしまう猫。
お腹一杯&遊び疲れで寝床に戻れない子猫(2匹)を銜えて戻ってしまう猫。
きちんと顔を洗えない子猫(2匹)を、文句を言いながらも舐めて綺麗にしてしまう猫。
朝になって「じゃあな」と別れを告げて帰ろうとしても、子猫(2匹)をほったらかすことが出来ない猫。
・・・・・・・・・。
典型的な猫型でありながら妙に面倒見が良くて、しかめっ面で文句を言いながらも、巻き込まれるままに結局最後までつきあってしまう。
その無抵抗ぶりは母猫のごとし。
こんな猫(笑)、皆様よくご存知ですね。
彼は太ってはいませんが。
ホレイショの口調がまた、びみょ~に彼を想起させて可笑しいのだった。
翻訳家さん、ぐっじょぶ!
(そんな狭いマーケット狙ってません!by翻訳家)
レイV熱愛派としては、ぜひ一家に一冊揃えておきたい名著ですが、
子どもの絵本なので、比較的図書館で見つけやすいのではないかと思われます。
君も図書館でホレイショ猫の皮かぶったレイVと握手!